住まいの整え方

開けてもキレイ!機能的で美しい収納の作り方

2024.4.20

こんにちは。片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
私は今まで800軒以上もの個人宅の整理収納サポートをしてきました。

お片付けが苦手でお部屋が散らかってしまう、というご依頼に加え、お部屋はキレイに片付けできているように見えるけれど、実は収納の中がグチャグチャなので、開けてもキレイな収納にしたい、というご依頼も多いです。

今回は見えないところの中までスッキリと、機能的で美しい収納の作り方についてご紹介します。

見えないところまでキレイにする意味とは

皆さんは見えない引き出しの中までキレイにしたいと思いますか?

たいていの方はキレイに整っている方が気持ちがいい、と思われると思います。
ですが、人に見られないと思うと、つい整理整頓がおろそかになり、ゴチャゴチャになってしまうのが収納の中。
かつて(独身の頃)の私も、見えるところはキレイにするけど、見えないところには詰め込んでいたタイプです。

今は収納の中まできちんと整えていますが、整える意味は見た目をキレイにすることだけではありません。
引き出し内のものの定位置をしっかりと決めることで、出し入れがスムーズになりますし、一目で把握できるようになります。
結果、ものの買いすぎも防ぐことができ、暮らしがスムーズに快適になります。

キッチン収納

家の中で最もアイテム数が多く、出入りも多いキッチン。調理や片付けがスムーズに行えるように整えたい場所です。

・キッチンツール

いろいろな種類があり、形もバラバラなキッチンツール。便利そうなアイテムを見つけたら、つい購入してしまう人も多いと思います。

限られたスペースの中にギュウギュウに詰め込むと、どこに何があるのか分からなくなってしまいます。引き出しの中をしっかりと区切り、ツールを分けて収納しましょう。
毎日使うものだけツールスタンドに立てておくのもおすすめです。

私はさらに、1つずつのツールを立てて収納できるように仕切りを活用しています。
とくにハサミやピーラーなどの刃物は刃先が出ないように収納できるのでおすすめです。

・食品

Before
After

キッチンでゴチャゴチャになりやすいのが、ストックしている食品です。
他の収納よりも出入りが激しく、さらに食品には期限がありますので、しっかり管理できるようにしておく必要があります。

収納のポイントは、食品の分類ごとのケースを用意し、分類名をラベリングすること。
できるだけ、ものを一目で見渡せるように立てて入れることもポイントです。
ケース自体の統一感も意識してみてくださいね。

クローゼット収納

クローゼットは自分を美しく装う大切な衣類が入っている場所ですので、他の場所よりも、さらに見た目を美しく整えておきたいですね。

・ハンガーパイプ

まずは、なんと言ってもハンガーの統一です。
クリーニングのハンガーや青い針金ハンガーに加え、いつから持っているか不明なピンクやブルーのハンガーを使っていませんか?
もちろん悪い訳ではありませんが、見た目を美しくしたいなら、まずハンガーを統一しましょう。

そして、さらに衣類も種類毎に分類してみましょう。色も意識して並べると見た目がとても美しくなります。

・引き出し収納

引き出しの中はキレイに整っていますか?
たたむのが面倒だからたたまない、という方もいらっしゃいますが、たたまずに収納しておくと衣類がシワシワになってしまい、いざ着る時に困ってしまいます。
衣類はキレイにたたみ、さらに立てて収納することで、一目でどこに何があるか見渡せます。

また、靴下やタイツはどうでしょうか?丸めてポイッとしていませんか?
靴下、タイツもキレイにたたんで輪を上にして並べましょう。
自分が身に着ける衣類を大切に扱うことは、自分を大切にすることに直結します。

洗面所収納

・化粧品・コスメ類

洗面所でゴチャゴチャになりやすいのは、化粧品やコスメ類です。ゴチャゴチャの原因は、ものの量が多すぎること。
自分の毎日に必要な量をしっかりと見極めて収納しましょう。毎日に必要ないものは分けて収納するのもおすすめです。

私は毎日メイクで使うアイテムをこのポーチの中に入れています。ポーチの中もゴチャゴチャにならないよう、仕切りを入れ、立てて収納しています。

・洗剤類のストック

洗剤やシャンプー類のストックが多すぎる人は要注意です。
同じものをたくさん持っていると、スペースの無駄遣いになってしまいます。

特に洗面台の下のスペースに詰め込めるだけ詰めてしまうと、まったく奥のものが取り出せなくなってしまいます。
種類ごとに分類して、ファイルボックスなどのケースに入れると、引き出しのように引き出せるのでおすすめです。


今回は、開けてもキレイ!機能的で美しい収納の作り方をお伝えしました。
収納の中を美しく整えるためには、スペースに合った統一感のあるケースに加え、適正な量をキープすることも非常に大切です。
ゴチャゴチャする、使いにくい、と感じたら収納を見直すタイミングです!

収納の中は見られる機会が少ない場所ですが、自分が毎日目にするところなので、キレイな方が気持ちがいいですよね。
誰のためでもなく、自分が心地よく過ごせる暮らしを作ってみて下さい。

鈴木久美子
片付け・収納専門家
鈴木久美子
【資格】
  • ・整理収納アドバイザー1級
  • ・住宅収納スペシャリスト
  • ・クリンネスト1級
  • ・整理収納アドバイザー2級認定講師

個人宅の片付けや収納改善を2,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、ノンストップ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
https://www.classylife-home.com/