暮らしのヒント

子ども部屋どうする?整理収納ができていれば子ども部屋は狭くても大丈夫!

2024.3.20

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
今回は、家づくりの際のお悩みに多い「子ども部屋をどうするか?」についてご紹介します。

部屋の広さや、子ども部屋が必要になるタイミングなど、2人の子ども(中2、小5)の母として、また整理収納アドバイザーとして、たくさんのご家庭の暮らしを拝見してきた経験をもとに、子ども部屋についてお話していきます。

子ども部屋は必要?広さはどうする?

家を建てる際に、将来をイメージして子ども部屋をあらかじめ作っておかれる方がほとんどかと思います。
マンション購入の場合には、子どもが増えたら考えよう、成長に合わせて住まいを変えよう、という考えの方もいらっしゃいます。

子ども部屋は5~6畳以内の広さで作られることが多いです。4.5畳でも作ることは可能ですが、お部屋の形状(凸凹がある、細長い)などによっては、最低限置きたい家具(ベッド、机)すら置けないことにもなりかねませんので、注意が必要です。

また、作り付けのクローゼットや収納庫がなければ、収納家具を置く必要があります。
子どもが何人になるのかが未定という場合には、広めの1部屋を用意し、後から壁を付けられるように入り口や電気などをあらかじめ用意しておくのも良いでしょう。

参考までに我が家の2人の子ども達の部屋を少しご紹介します。
どちらも狭い部屋ですが、整理がされているので大丈夫です。

ベッド、机、本棚をそれぞれの部屋に置いています。

長男部屋(小学生時代)約5.3畳
長女部屋(小学生低学年時代)約5.5畳

リビング学習なら子ども部屋は不要?

流行りのリビング学習についても少しお話ししたいと思います。

子どもが小さいうちは、リビング学習をさせるから部屋は必要ない、という方も多いです。確かに、親の目が届く場所で学習をするのはとても良いと思います。
ただ、リビング学習をするとしても、小学生頃からは持ち物が増えてきますし、友達と過ごす時間や自分の時間も徐々に必要になってきますので、子ども部屋(もしくは子ども専用スペース)は必要だと思います。

持ち物に関しても、親が勝手に管理せず、お子様主導で手伝ってあげるようにするのがベストだと思います。
持ち物を親が管理できる場所に置くのではなく、子どもが出し入れでき、自ら管理できるスペースを作ってあげてみてはいかがでしょうか。

1人で寝るタイミングはいつ頃?

このお悩みについては、たくさんのご家庭にご訪問している中で、正解はないと感じています。

日本と海外では全く考え方が異なっていて、日本は小さいうちはママが添い寝をし、家族みんなで川の字になって同じ部屋で寝るというのが定番スタイルです。最近では、幼いうちから1人寝スタイルを取り入れていらっしゃる方も徐々に増えていますが、まだまだ少ない印象ですね。
反対に、海外の方や両親どちらかが海外の方の場合には、ベビー期から1人寝スタイルをとっているケースがほとんどです。

どちらが良い、というのはありませんが、家族みんなで一緒に寝るスタイルをとっている場合、お子様が1人で寝るようになるタイミングを失ってしまいがちです。
将来のために、と用意しておいた子ども部屋が一応あるにも関わらず、すでに物置状態になっていて、片付けてベッドを入れるのが面倒になったり、一緒に寝ることが習慣になりすぎていて、そのうちに1人寝を始めさせるタイミングを見失われることが多いように感じます。

ちなみに、我が家は長男が小学1年生になるタイミングで1人部屋にベッドを用意しました。とはいえ、2年生頃までは一緒の部屋で、床に布団を敷いて娘も一緒に寝たこともありました。今から考えると懐かしい思い出です。

自立する子どもに育てるために

自立する子どもに育てるために、と言っても、我が家もまだまだ子育て中ですので、何とも言い難いところではありますが、整理収納アドバイザーとしての私が意識しているのは、物を与えすぎないことです。
物の管理は非常に大変ですし、物が増えたら増えただけ片付けが大変になるのは確実。自分で自分の物が管理できるように、物を与えすぎないことを心がけています。

また、できるだけ家事には参加してもらうようにしています。手伝ってもらうと逆に時間がかかったり、自分でやった方が早い、ということもありますが、洗濯物を畳んだら、自分の物は自分でしまってもらったり、自分の食器は自分で下げる、など年齢に応じて手伝う習慣をつけています。
最近では、中1の息子が料理を手伝ってくれるようになってきて、少し嬉しいです。

子ども達が独立したら?

子ども達が独立したら、子ども部屋はどうしたらいいのでしょう。

例えば、ママ専用部屋にしたり、お子様達が帰省した時の宿泊する場所として使うのもいいでしょう。
ただ、気をつけたいのは、子どもが暮らしていた時のままにしてしまいがちな点です。

子どもの物だから勝手に触れないし、よく分からないからそのままにしてる、という方が多いです。あっという間に10年以上経ってしまい、せっかくのスペースが無駄になっています。
なかなか難しい問題ですが、タイミングをみて有効的に部屋を使えるようにしていくのがおすすめです。

今回は、家を建てる際に悩む子ども部屋についての考え方をご紹介しました。
ご家庭の考え方やお子様の成長に合わせ、しっかりと意見も聞いてあげながら子ども部屋を作ってみて下さいね。

鈴木久美子
片付け・収納専門家
鈴木久美子
【資格】
  • ・整理収納アドバイザー1級
  • ・住宅収納スペシャリスト
  • ・クリンネスト1級
  • ・整理収納アドバイザー2級認定講師

個人宅の片付けや収納改善を2,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、ノンストップ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
https://www.classylife-home.com/