みなさま2024年を素敵に過ごされていますでしょうか。
新しい年を迎えるにあたり、家具などを新調された方も多くいらっしゃると思います。
ピカピカの新品ももちろん素敵ですが、今回はアンティーク雑貨をインテリアのアクセントに利かせてお部屋のイメージアップを図る方法をお伝えします。
まず始めに、アンティークの定義とはなんでしょうか。
用語としてはフランス語で骨董品や古美術品のことを指す言葉です。アメリカでは「100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と通商税法での明確な基準が定められていますが、日本ではアンティーク雑貨というと100年という年数の縛りではなく「作られた時代の雰囲気を感じられるもの、デザインや材質の良いもの」というイメージが一般的な認識とされています。
では、具体的にインテリアのアクセントとしてどのように利かせていくと良いでしょうか。
その① 小さなアンティーク雑貨を取り入れることから始めてみましょう
まずは最初に、気に入った小さな雑貨を取り入れることから始めてみましょう。
アンティーク雑貨は、ティーカップや食器、スプーン、花瓶、小物入れなどが比較的手に入れやすいサイズと価格帯で多く存在します。
フランスでは、人々が蚤の市で購入したアンティーク雑貨を手持ちのアイテムと上手に合わせて生活に取り入れています。古いものに新しい命を吹き込むような使い方はとても参考になります。
そんなクリエティブなライフスタイルを取り入れてみてはいかがですか。
最近では日本でも蚤の市や骨董市が定期的に開催されていますので、素敵な雑貨との出会いを探しに足を運んでみるのも楽しいですよ。その際に、西洋のものだけではなくアジアや日本の伝統工芸品にも良いものがたくさんありますので、先入観を持たずにインスピレーションを感じるものがあったらぜひ手に取ってみてください。
そしてイマジネーションやひらめきを働かせて、そのものが持つ本来の使い方ではない使い方を見つけてみてはいかがでしょうか。
例えば「この茶器に花を生けたら素敵かも」「ピルケースを旅行用のジュエリーボックスとして使ってみよう」など、あなたのひらめきで、アンティーク雑貨に新たな命を吹き込んで下さい。
時を重ねた雑貨には、工場加工品の多い現代ではなかなか見ることができない、職人の技巧を感じられるものや、木や金物などの素材を贅沢に使った雑貨が多くありますので、あなただけの逸品を見つけてみて下さいね。
その② アンティーク家具を取り入れてみましょう
アンティーク家具はダイニングチェア4脚分などのまとまった台数を揃えるのが難しいことも多いですので、まずはディスプレイ用として小ぶりな家具を一点取り入れてはいかがでしょう。
特に椅子は単体でも彫刻的な美しさがありますので、年月を経て木の色が変化した味のある椅子を空間に1脚飾るだけでもお部屋の雰囲気を一気にアップグレードさせてくれます。玄関や廊下のフォーカルポイント(最も目立たせる場所)としたり、ナイトテーブルの代わりにベッドサイドに置くとインテリアのアクセントになって素敵ですよ。
アンティーク家具の使い方として、とても参考になるのがアパレルなどのセレクトショップです。昔の文机にあたるライティングビューローやミシン台などは今ではあまり生産されていないですが、デザインや素材感が優れていることから、ディスプレイや陳列棚として用いられていることが多く見受けられますので、お店で見かけた際にはチェックしてみて下さいね。
また少しマニアックになるかもしれませんが、デザイン家具がお好きな方でしたら、現行で販売されている名作家具をあえてアンティークショップで探してみるのも通な楽しみ方の一つです。廃盤になった素材や色などのレアな商品を見つけられるかもしれませんよ。
その③ レトロ家具・雑貨の新たな魅力
レトロという言葉のイメージとして、「昭和レトロ」を彷彿する方が多いかもしれません。戦後にアメリカ文化が日本に入ってきて、日本製の家具や雑貨にもポップで可愛らしいデザインの商品がたくさん生まれました。現代ではあまり見られない明るい色使いのものが多く、インテリアに一つ取り入れるだけでもインパクト満点です。
雑貨店にはアメリカから輸入されたヴィンテージ品も多く、レトロなデザインの食器などは今でも高い人気があります。代表的なブランドの「ファイヤーキング」のものは、再評価され復刻した商品もありますので見かける機会も多いかもしれません。ガラスながらぽってりとしたデザインが特徴的ですので、見つけた際には手に取ってレトロ感あふれる可愛さを感じてみて下さい。
アンティーク雑貨をインテリアに取り入れることで、あなたらしい個性が表現できるので、お部屋作りがとても楽しくなりますよ。
ぜひ素敵な雑貨を探しに骨董市などに足を運んでみてはいかがですか。
皆様のインスピレーションを刺激するような、素敵な出会いがありますように!
- ・インテリアデザイナー
- ・二級建築士
輸入家具会社や大手組織設計事務所、モデルルーム会社、百貨店内装会社を経て2013年に独立。
住宅、オフィス、店舗、などのインテリアデザインの他にインテリアセミナーの講師も行う。
https://www.estedit.com/