家づくりを考える時に、特に気になる収納の1つがパントリーです。
食品や日用品をまとめて収納できる便利な空間ですが、広ければ使いやすいとは限りません。大切なのは、ものの量が把握しやすく、管理しやすい仕組みを作ること。使いやすいパントリーは家事効率を高めるだけでなく、食品ロスの削減にもつながります。
今回は整理収納アドバイザーとして2,000件以上の暮らしを改善してきた経験をもとに、パントリーの整理術をお伝えいたします。
1.何をどれだけ持っているかを把握する
まず最初に、どんな種類のものをどれくらい保管しているかを確認してみましょう。少し面倒に思われるかもしれませんが、これが快適な暮らしのための第一歩です。私たちアドバイザーもお客様のご自宅でまず最初にすることは、ものの種類と量の把握です。
できれば一旦全てのものを出してみて、不要なもの(期限が切れたもの、使えないもの、ジャンルが違うもの)がないかどうかを確認し、不要なものは取り除いていきましょう。また同時に、今は量が少なくてもいつもストックしているものがあればチェックしておきましょう。
2.使う頻度や重さに合わせた収納配置を意識する
次に、使用頻度や重さに合わせてものの定位置を決めましょう。腰をかがめず台も使わずにとれる高さが最も出し入れしやすいゴールデンゾーン。このスペースに優先的に使用頻度の高いものを配置していきます。
さらにそのゴールデンゾーンの中でも、目線より下か上か、の高さでも細分化しながら何をどこに入れていくのかを決めていきます。飲料ストックやお米など、重いものは下に収納し、軽いものは上の方に収納するのも鉄則です。
3.グループごとにざっくりまとめられる収納グッズを活用する
同じカテゴリーのものをひとまとめにするためには収納ボックスが便利です。乾物、麺類、レトルト、お菓子など、ご自身が持っている食品をざっくりと種類ごとに分けて収納ボックスに入れていきます。
スタッキング(重ねること)ができる収納ボックスは底に出っ張りがあるため、引き出す時に引き出しにくい場合があります。収納場所に合わせた収納ボックスのサイズ選びも重要ですが、中にものを入れて重くなった時もスムーズに引き出しやすい素材や形状かどうかもしっかり検討してくださいね。
個人の好みもありますが、私は角が尖っているものよりも、少し丸みがありソフトな材質の方が食品収納には使いやすいかと思います。
4.定位置管理を習慣化するコツ
定位置をしっかりと決めたら、決めた定位置をキープしていくことが重要です。そのためには収納ボックスにしっかりとラベリングをするのがポイントです。なんとなく分かるから大丈夫、と思っていても、ついつい空いたスペースに他のものを突っ込んでしまう、ということが起こりがちです。
ラベリングをしていると、他のジャンルのものが混ざりにくいのでぜひ取り入れてみてください。
5.整った状態がラクに続くポイント
整った状態がラクに続くポイントは、ジャンルごとに分けて収納していく際に、あまり細分化してしまわないことです。
例えば、様々な種類の麺(そうめん、中華麺、パスタ)をまとめて「麺類」としたり、シチュー、カレー、などのルウをまとめて1つの「ルウ」というグループにすると良いでしょう。皆さんのものの持ち方によって分け方が違うので一概には言えませんが、必ずたくさんストックしているレギュラーアイテムがある場合には専用のスペースを作り、それ以外は〇〇類、のようにジャンルだけ記しておくのがおすすめです。また、1つのボックスにギュウギュウには詰めず、余白を残しながら収納していくことも大切です。
今回は見やすく、使いやすく、キレイが続くパントリー収納のポイントについてご紹介しました。
パントリー収納はただ広いだけでは意味がありません。広すぎると逆にものが増えてしまい、ものが多すぎると管理ができなくなってしまいがちです。この点を意識することで家事の負担も減り、食品ロス防止にも繋がります。
住まいづくりの段階からぜひパントリーの収納計画も考えてみてくださいね。

株式会社Classy Life 代表取締役
- ・整理収納アドバイザー1級
- ・住宅収納スペシャリスト
- ・クリンネスト1級
- ・整理収納アドバイザー2級認定講師
個人宅の片付けや収納改善を2,000件以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、めざましテレビ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
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