「マイホームを建てるときには、キッチン横にパントリーが欲しい」と考えている人も多いでしょう。
食品などの保管専用の収納スペースがあれば、いつでもスッキリ片付いているオシャレなキッチンが手に入ります。
ただ、せっかくパントリーを設けるなら、そのスペースを最大限活用してみませんか?
例えば、自宅で発酵食品を手作りし、パントリーの一部を発酵途中の食品を寝かせておく「発酵蔵」にしてみては。
家族と一緒に自作の味噌やお漬け物が育っていくのを見守っていると、おうち時間がもっと楽しくなります。
今回は、家で楽しむ手作り発酵食品の魅力と、パントリーでの保存方法について解説します。
手作り発酵食品で、心も身体も元気に!
発酵食品が近年注目されているのは、その美味しさはもちろんのこと、習慣化することで高い健康効果が得られるためです。
微生物が有機物を分解して化学変化を起こすプロセスを発酵と呼び、人の手で発酵を起こして作られるのがヨーグルトやチーズ、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬けのような発酵食品です。
この発酵の過程でビタミンやアミノ酸などが増えるため、そのまま食べるよりも食品としての栄養価が高くなります。
さらに発酵食品に含まれる善玉菌は、身体の免疫システムを助ける働きをするため、発酵食品を食べていると病気になりにくくなります。
また腸内環境を整える効果もあり、今流行りの「腸活」でも人気の食品です。
味噌もヨーグルトもスーパーなどで手軽に購入できますが、自分で手作りすると保存料や着色料などを使わない完全無添加の食品が手に入るのが魅力。
毎日食べるものだからこそ無添加にこだわりたいという方には、ご自宅で手作りがおすすめです!
初めてでも簡単!手作り発酵食品3選
発酵食品はゆっくりと時間をかけて味を育てる喜びがあり、家族で一緒に取り組むと楽しい思い出づくりにもなります。
またお子さんにとっては、毎日食べている味噌やチーズといった食品を自分の手で作るのは貴重な経験で、食育にも効果的です。
ここでは家庭で簡単に作れる定番の発酵食品3選をご紹介します。
①味噌
難易度が高そうな味噌ですが、一度作ってみると意外にも簡単。
まずは水で戻した大豆を茹でて、フードプロセッサーで潰してから、人肌くらいの温度に冷まします。
そこに米麹と塩を混ぜ合わせて味噌玉を作り、保存容器に隙間がないように詰めて密閉。最後に上からラップし、空気が入らないように重石を載せて、冷暗所で半年ほど寝かせたら完成です。
雑菌が増殖しないように保存容器は消毒済みの清潔なガラス瓶などを使用するのがポイント。味噌玉を詰めたあとも、容器の上部をアルコールで拭きとっておくと安心です。
味噌づくりは年中楽しめるので、ご家族が興味を持ったタイミングで始めてみてください。
②ぬか漬け
昔から各家庭で作られてきた発酵食品の大定番。
本格的に始めるぬか漬けでは、最初にくず野菜を捨て漬けして、発酵に必要な菌を増やして「ぬか床」の準備をする必要があります。
まずは容器にぬかと塩を入れ、水を足しながら固さを調整します。味噌くらいの固さになったら、殺菌用の唐辛子や旨味づけの昆布も加えておきましょう。
次に、捨てる前提のキャベツの芯や大根の葉などのくず野菜をぬかに入れます。
数日おきに野菜を入れ替えて、数回の捨て漬けを行えば、ぬか床の完成です。
このような準備をしなくて済むよう、最近では、開けてすぐに野菜を漬けられる、発酵済みの「ぬか漬けの素」が市販されているので、そちらを使うと手軽に始めることもできます。
あとはぬか床にお好みの野菜を漬けておくだけで、1年を通して美味しいぬか漬けが作れます。
ぬか床は毎日かき混ぜないといけないのが手間ですが、忙しいご家庭であれば冷蔵庫で保管しておけばOK。
週に1度取り出して常温に戻すと、ぬか漬けの美味しさも変わらず楽しめます。
③ザワークラウト
春にぜひチャレンジしたいのが、ドイツ生まれの発酵食品・ザワークラウト。
葉っぱが柔らかくて甘みが強い春キャベツで、美味しいザワークラウトを作ってみませんか?
キャベツの芯と葉を分けて、葉は細切り、芯は千切りに(ザワークラウトでは芯の部分も美味しく食べられます)。
そこに塩を加えて、力を込めて揉んでいきます。キャベツのかさが半分くらいになれば、スパイスのキャラウェイシードを追加。
その後、消毒した保存容器に入れて、ローリエと水も加えます。
容器を揺らして全体に水を行き渡らせたら、キャベツの上にポリ袋をかぶせて、重しを乗せます。
そのまま常温で3~4日ほどおくと完成です。
発酵を経て栄養価が増したキャベツは、身体が喜ぶこと間違いなしの一品。お肉やお魚料理の付け合わせに最適です。
パントリーを「我が家の発酵食品コーナー」にするには?
食品の保管専用に設計されているパントリーは、発酵食品を作るのにも適した空間。
密閉容器に入れた調理済みの食品を棚に並べておくだけで、自然と発酵が進んで美味しい味噌やザワークラウトが出来上がります。
パントリーで発酵食品を作るときに特に気をつけたいのが、温度管理です。
発酵の過程では室温を一定に保つ必要があり、食品によって最適な温度も異なります。
パントリーには必ず温度計を置くようにして、必要であれば温度を調整できる設備の導入も検討しましょう。
発酵食品の多くは冷暗所であれば常温保存が可能ですし、マイホームを建てるときにハウスメーカーの担当者に希望を伝えておくと、
発酵食品の保管に適したパントリーを設計してもらえるかもしれません。
また発酵食品づくりでは食品を長期間保存しておくこともあるので、雑菌が入らないようにパントリーの中は常に清潔にしておきたいもの。
パントリーを設計するときには、手間なく掃除ができそうかという視点で考えるのもポイントです。
住宅展示場に行って、理想のパントリーを見つけよう!
自家製の発酵食品や果実酒を並べておくと、パントリーを覗く度にウキウキする毎日に。
パントリー付きのオシャレで広々としたキッチンに、マイホームの夢も膨らみます。
パントリーには実際どのくらいの広さがあればいいのか、あるいはキッチンのどこに配置しようかと気になったら、ぜひ住宅展示場で様々なキッチンを見比べてみてください。
実際のパントリーを比較することで、各ご家庭の用途にぴったりのサイズ感や配置がイメージしやすくなります。
モデルハウスのキッチンを覗きながら、「ここはママの発酵食品の保存スペースに」「ここはパパのワインセラーに」と、家族でパントリーの使い道を話し合うのも楽しいですね。
日本最大級の総合住宅展示場tvkハウジングプラザ横浜では、57棟のモデルハウスを自由に見学していただけます。
新しくマイホーム購入をお考えの場合はもちろん、キッチンのリフォームのご相談も受け付けています。
憧れのパントリーを叶えるために、ぜひご家族でtvkハウジングプラザ横浜にお越しください!