絵を飾って部屋をオシャレにしたい!でもインテリアの雰囲気に合った絵を飾るにはどうすれば良いの?興味はあるけれど選ぶポイントがわからない、など悩まれている方は多いと思います。
どのようにすれば、より素敵に絵を飾れるか。ポイントを追って学んでいきましょう。
ポイント① 飾る場所を決める
最初に絵を飾る場所を考えましょう。いくつかの王道パターンをご紹介します。
1) リビングに入った時に、1番目立つ壁に飾る
2) ソファの後ろに飾る
3) ダイニングテーブルの近くに飾る
4) TVの近くに飾る
ご自宅ごとに窓などの制限があり、パターンの条件が当てはまらないケースもあるかと思います。その場合は、絵と一緒に目立たせたい壁や家具などの近くに飾るイメージで場所を選んで下さい。
壁に直接取り付けることが出来ない場合には、壁に立てかけて飾ってもこなれた雰囲気になりとても素敵です。
ポイント② アート(絵)のイメージを選ぶ
飾りたい場所が決まったけど、そこにどんな絵を飾ったらオシャレになるのか。何を基準に選んだら良いかを悩まれてしまう方も多いと思います。
そのような時は、下記のような「ポイントとなるテーマ」を軸にすると選びやすいです。
1) 色の調和(例:ソファなどの周囲の色と調和する抽象画など)
2) 関連性 (例:ボタニカルなインテリアに植物柄のアートをチョイスなど)
3) 趣味性 (例:ジャズが好きな方がレコードジャケットを飾るなど)
『アート』というと少し堅苦しい印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、油絵に代表されるような絵画の他にも、写真やポスター、レコードジャケット、テキスタイルなど、アートになるものは身近にたくさんあります。
気に入った雑誌を切り抜いてアートを自作しても楽しいですので、ぜひ気軽に始めてみて下さい。
アート(絵)の選び方の具体例を1つご紹介します。
私自身がコーディネートする時は、ソファやカーテン、ラグなど、色の面積の大きいものから好みの色を1〜2色選び、その色が含まれているアートと合わせて、色の調和を取る手法を用います。
特に抽象画タイプのアートを選ぶとスタイリッシュな雰囲気になるのでおすすめです。
ポイント③ サイズを決定する
アート(絵)のイメージが決まったら次はサイズです。こちらも王道パターンをご紹介しますね。
1) 主役になる大型のものを1つ飾る
2) 同じサイズのものを並べて飾る
3) 異なるサイズのものを並べて飾る
1)の主役になる大型サイズを選ぶ際には、ソファやダイニングテーブルとのバランスを見て決定するのがおすすめです。
アートが大きすぎると主張が強くなってしまいますし、逆に小さすぎても寂しい印象になってしまいます。もし小さすぎた場合には、アートの数を増やすことでバランスを調整することができます。
3)の異なるサイズのものを合わせる場合は、メインになるアートに高さを合わせ、目の通りを揃えるとまとまり感が出やすくなります。
ポイント④ フレーム(額縁)の種類を選ぶ
次はフレーム(額縁)です。素材やデザイン、色などさまざまな種類がありますので、絵のの雰囲気に合ったものを選んでみましょう。
フレーム(額縁)は大きく分けると2つの種類があります。
1) 凝った装飾があるもの
2) 存在感を主張しないシンプルなもの
1)は美術館にある絵画のような額縁自体に彫り物や華やかな塗装が施してあるものです。
とても素敵なのですが、中に飾る絵がシンプルすぎると額縁の華やかさに負けてしまう可能性がありますので、選ぶ際には注意が必要です。
2)は華美な装飾が特になく、すっきりしたデザインものです。どんなインテリアにも合わせやすく、アートを初めて取り入れる方でも扱いやすい額縁になります。
部屋にある木部の色と合わせたり、黒やシルバーの薄いフレームのものを選んでアートを際立たせたりと、飾り方も色々楽しめます。
ポイント⑤ 額装を選ぶ
飾りたいアートとフレーム(額縁)が決まったら、それらに合う額装を選んでいきます。
額装とは、アートと額縁の間に入れる台紙のことを指します。
意外と見落とされがちなのですが、額装を施すことによって中の絵が保護される効果があり、かつアート全体に高級感が生まれます。
額装は画材店などで注文することができますので、アートやフレームと合わせながら台紙の種類や色を選んでみてください。
少しコツがいるかもしれませんので、最初は画材店のスタッフさんと相談しながら決められるのが良いと思います。
下のイラストのように、同じサイズの絵でも額装の大きさによって印象がガラリと変化します。
周囲の余白に余裕を持たせるか、または余白を少なくして絵を主張させるかで、醸し出す雰囲気は異なります。額装選びを通してアートの新しい魅力を発見して下さい。
絵(アート)のある暮らしは日々の生活を豊かにしてくれます。
ポイントを参考に、リビングを素敵に飾ってみませんか。
- ・インテリアデザイナー
- ・二級建築士
輸入家具会社や大手組織設計事務所、モデルルーム会社、百貨店内装会社を経て2013年に独立。
住宅、オフィス、店舗、などのインテリアデザインの他にインテリアセミナーの講師も行う。
https://www.estedit.com/