暮らしのヒント

シンボルツリーを植えよう!人気の樹木を種類や育て方とともに紹介

2023.10.10

今マイホームの購入を考える人たちの間で、おしゃれなシンボルツリーへの注目が高まっています。

シンボルツリーとは、その場所を象徴する木のことです。家庭では多くの場合、新築住宅の完成や子どもの誕生など、家族の大切なイベントの記念として自宅の庭に植えられます。
木の成長を眺めることで、家族の歴史が感じられるとともに、植えた当時の思い出をいつまでも忘れずにいることができます。

今回はシンボルツリーに人気の樹木を6種類集めました。それぞれの木の魅力や育て方を解説しているので、ぜひシンボルツリー選びの参考にしてくださいね。

シンボルツリーを選ぶときのポイントは?

シンボルツリーを植えるときは、それぞれの家に合ったものを選ぶのがポイントです。街で見かけた家の木がいくら素敵でも、自分たちの家に合うとは限りません。
洋風か和風か、庭の広さや形など、まずは自分たちの家の外観をイメージしたうえで、その景色に自然に馴染みそうな木を選ぶようにしましょう。

シンボルツリーを選ぶときには主に以下の3つのポイントに注目します。

1.高い木か低い木か
まずシンボルツリーを選ぶときには、木の高さに注目します。シンボルツリーらしい存在感を出すなら、2m以上の高さがある木を選ぶのがおすすめです。
年月の経過と共に木の成長が楽しめますし、2階の部屋からも木の緑を眺めることができるでしょう。ただしある程度の広さの庭でないと、視覚的なバランスが悪くなる可能性もあります。

成長しても1m~1.5m程にしかならない品種は、小さな庭や家の前のちょっとしたスペースに植えることができるのがメリットです。背が低い分お手入れも簡単で、忙しいご家庭でも安心です。

2.常緑樹か落葉樹か
木には一年中緑の葉をつけるマツなどの常緑樹と、冬になると葉を落とすケヤキなどの落葉樹があります。常にイキイキとした緑を楽しみたいなら常緑樹を、四季の移り変わりを感じるなら落葉樹を植えるのがおすすめです。

また常緑樹は往来から家の中が見えないようにするカーテンの役割も果たし、落葉樹はその繁った葉っぱで夏には日差しを遮り、冬には葉をすっかり落とし暖かい日光をたっぷりと取り入れられるという実用的なメリットがあります。

3.日当たりの良い場所を好むか、日陰を好むか
シンボルツリーは植物であり生き物ですから、適切な環境に置いてあげることも重要です。木を植える場所の日当たりに注意しましょう。
日当たりの良い南側に植えるなら、日差しに強く暖かい気候を好む木を選ぶ必要があります。家の東側なら午前中だけ日が当たるため、半日陰の環境に適した木を。家の北側の場所は一日中日が当たらないことも多いため、日陰でも育つ木を選びましょう。

せっかくのシンボルツリーですから、枯れてしまわないよう適切な環境で育ててあげたいですね。

シンボルツリーのおすすめ樹種6選

次にシンボルツリーとして人気のある木の種類を見ていきましょう。

1.ハイノキ
日陰でも元気に育つシンボルツリーとして人気があるのが、常緑樹のハイノキです。小さな葉と細くのびる枝が繊細な影を作り、日陰とは思えない爽やかな空間を演出してくれます。
また春には白い花を、秋には紫の実をつけ、常緑樹ながら季節の移り変わりも感じられるのが魅力です。

ハイノキは高木ですが、成長のスピードが遅いために剪定などの手間があまりかからないのが特徴です。放っておいても自然に木のシルエットが美しく整うのが、初心者に嬉しいポイントです。

2.マルバノキ
ハイノキと同じく耐陰性があり日陰でも育つのがマルバノキです。マルバノキは低木の落葉樹で、春夏には鮮やかなグリーン、秋には美しい赤い葉色を楽しめます。
さらに秋には小さな花も咲き、紅葉した葉とえんじ色の花の組み合わせで燃えるような赤い光景が広がります。

マルバノキもハイノキ同様に、形を整えるためのお手入れが必要ないところが魅力です。剪定をせずとも、自然なままの樹形を楽しむことができます。

3.オリーブ
陽光に照らされた白っぽい葉がおしゃれな常緑樹オリーブは、特に人気のあるシンボルツリーです。オリーブの木が一本あるだけで、まるで地中海地方の一軒家のような雰囲気に。

オリーブは温暖な気候の地域で育つ樹木なので、一年を通して日当たりのよい南向きの場所に植えるようにしましょう。
また地植えだけでなく、玄関先や庭に鉢植えを置いて育てることもできます。オリーブはかなり大きく育つため広いスペースが必要ですが、鉢植えであれば手頃なサイズ感で楽しめるのもポイントです。

4.ハナミズキ
葉の緑だけでなく、花の色も楽しみたいというご家族には、ハナミズキがおすすめです。4月から5月にかけて、白やピンクの色鮮やかな花を咲かせます。
毎年花が咲くたびに「今年も春が来たな」という喜びが感じられます。また秋に紅葉も楽しめる落葉樹です。

ハナミズキは中高木で程よい存在感があるところがシンボルツリーとしての魅力です。暖かな日差しを好むため、植えるなら日当たりの良い場所がいいでしょう。
一方で比較的寒さにも強く、育てやすい木となっています。

5.ツツジ
低木のシンボルツリーなら、ツツジもおすすめです。一部落葉の種類もありますが、園芸用のツツジの多くは常緑で一年中青々とした葉でお庭や玄関を飾ることができます。
また春には枝いっぱいにピンクの花をつけ、葉の緑とのコントラストが楽しめます。

ツツジは丈夫で育てやすく、初心者でもたくさんの花を咲かせることができるので、日本では昔から庭に植える樹木として愛されてきました。
暑さ・寒さに強い木ですが、午前中は日がたっぷりと当たる半日陰以上の日当たりの場所に植えましょう。ずっと日陰で育てていると、花のつきが悪くなってしまいます。

6.ソテツ
ソテツは常緑の低木で、南国リゾートのイメージが強い樹木です。年々夏の暑さが厳しくなる国内で、シンボルツリーとしてソテツが選ばれることもあります。濃い緑の葉を大きく広げ、個性的なお庭を演出してくれます。

ソテツは病気や虫に強く、非常に丈夫な木です。暑さや乾燥にもよく耐えるので、他の木が枯れてしまうような西日の強い場所でも植えることができます。
また1m育つのに何十年という長い年月がかかるほど、成長のスピードがゆっくりしていて育てやすいことも人気の理由です。

シンボルツリーで家づくりの思い出をいつまでも

シンボルツリーは子どもと共に成長し、同じ家で時間を共有する、いわば家族の一員です。家族にとって大切な存在になるので、樹種は後悔しないように慎重に選びたいですね。
思い入れのあるシンボルツリーがあれば、きっと家への愛着が一層増すはずです。

シンボルツリーのある暮らしに憧れたら、まずは家づくりに向けて一歩踏み出してみませんか。住宅展示場に並ぶ家々を眺めていると「こういう家に住んだら、庭にどんな木を植えようかな」とイメージも膨らむかもしれません。

週末はぜひご家族一緒にtvkハウジングプラザ横浜にお越しください。