ニュースで連日のように取り上げられている中東の情勢不安。その中でも私たちの生活に直結する問題として、「ナフサ不足」に注目が集まっています。ナフサ不足は特に住宅価格に関連すると聞いて、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これから住宅購入を考えている人が知っておきたい、ナフサ不足の影響と契約前に確認しておきたいポイントについて分かりやすく解説します。
「ナフサ不足」って何?住宅購入に影響する理由
ナフサとは原油を精製してつくられる液体です。プラスチックをはじめとして、様々な石油由来の製品の原料となっています。
住宅に関連するものとしては、主に以下の製品にナフサが使われています。
・断熱材
・塩化ビニル製の配管
・塗料やシンナー
・接着剤やシーリング材
・壁紙や床材
・ユニットバスなどの住宅設備
普段はほとんど意識することなく生活していますが、実は私たちはナフサを原料とした製品に囲まれて生活しています。ナフサが不足するというのは、すなわち家を建てるのに必要なあらゆる材料が不足するということなのです。
【なぜナフサ不足が起こるのか】中東の情勢不安定と今後の見通し
日本では国内で使用するナフサの大部分を、中東からの輸入に頼っています。そのためニュースにあるような中東地域での緊張が高まると、供給が不安定になり国内のナフサが不足する事態になります。
ただし、ナフサはアメリカなどの代替ルートから輸入する方法もあり、日本国内のナフサが完全に無くなるわけではありません。2026年6月時点で、経済産業省も「国内精製や輸入、在庫の活用によって、日本全体で必要となる量は確保できる」という見解を示しました。
一方で、米国とイランの対立によって、ナフサの重要な航路であるホルムズ海峡の封鎖が報じられると、国内の事業者の間で「ナフサが手に入らない」という不安が高まり、流通や配分の混乱が起きて、必要な現場にナフサが行き届かなくなります。
2026年8月現在、今も米国とイランの緊迫関係は続いていて、ホルムズ海峡正常化の見通しは立っていません。
住宅を購入する人にナフサ不足が与える3つの影響
ナフサの供給が不安定になると、住宅購入者には主に「価格」「工期」「仕様」の3つの面で影響が出る可能性があります。
・建材や設備の価格
ナフサの需給のバランスが崩れて価格が上がると、ナフサを使用する建材や住宅設備の価格も高くなります。住宅にはナフサを原料とする製品が数多く使われているため、1つひとつの値上げ幅が小さくても、積み重なると住宅価格全体としては大幅な価格変更となる可能性もあります。
ただし、住宅会社が確保している製品の在庫や、仕入れ方法によってもナフサ不足の影響は異なります。
・工期や納期
子どもの入園や入学までに新居に引っ越したいと考えている場合、納期の遅れにも注意が必要です。ナフサ不足によって建材や設備が予定どおりに届かなければ、工事の開始や引き渡しが遅れる可能性もあります。
住宅の工事は、基礎や配管、断熱、内装、設備工事など、決まった手順に従って進められます。もしもナフサを原料とする断熱材が届かなければ、その後の工程にも影響は広がりかねません。
・仕様の変更
最初に希望していた建材や設備がどうしても確保できない場合、別の商品への変更を提案されることがあります。代替品への変更は必ずしも悪いわけではなく、同等以上の性能を持つ製品で工期への影響を抑えられるケースもあります。
ただし、変更によって性能や価格、色、質感なども変わる可能性もあります。こだわって選んだ製品であれば、「どのような違いがでるのか」をしっかり確認しておきたいですね。
【ナフサ不足対策】住宅購入前にはここを確認しよう!
ナフサ不足の影響は住宅会社によって異なるため、無闇に心配する必要はありません。ただ、安心して家づくりを進めるためには、契約前に気になる点をしっかり確認しておきたいですよね。
ここでは、住宅会社にあらかじめ確認しておきたい項目のチェックリストをご用意しました!
確認項目
□ 見積もりの価格はいつまで有効か?
□ 契約後に資材価格が上がった場合、どうなるのか?
□ 現時点での納期と、工期が遅れた場合の連絡や補償はどうなるのか?
□ 使用する予定の建材や設備の在庫は確保しているのか?
□ 代替品へ変更する場合の対応はどうなるのか?
住宅会社によって、建材の仕入れ先や在庫、代替品の提案方法は異なります。住宅会社を比較するときは、「資材が不足した場合にどのような対応ができるか」という視点も持っておくと、今回のナフサ不足のような問題が起きたときも安心かもしれません。
ナフサ不足でも大丈夫!無理のない家づくりをご提案します
ナフサ不足が大きなニュースになっている中でも、すべての住宅がその影響を大きく受けるわけではありません。
もしも「今から家づくりを始めても大丈夫?」と不安を感じたら、まずは実際にハウスメーカーの担当者に会って直接確認してみるのが1番です。
日本最大級の住宅展示場・tvkハウジングプラザ横浜なら、複数のハウスメーカーで話を聞くことができます。価格などで不安のある方も、各社の担当者がご予算に合わせたご提案をいたします。ぜひ住宅展示場にてお気軽にご相談ください!
Q. ナフサ不足で住宅価格は上がりますか?
ナフサ不足によって、断熱材や配管、塗料、接着剤、住宅設備などの価格に影響が出る可能性はあります。ただし、すべての住宅で一律に価格が上がるわけではありません。住宅会社が確保している在庫や仕入れルート、採用している建材によって影響は異なります。見積もりを受け取る際は、価格の有効期限や、契約後に資材価格が上がった場合の対応を確認しておくと安心です。
Q. ナフサ不足が心配な場合、家づくりは少し待った方がいいですか?
ナフサ不足が心配だからといって、必ずしも家づくりを延期する必要はありません。大切なのは、依頼する予定の住宅会社の状況を確認し、無理のない予算とスケジュールで進めることです。住宅会社によって資材の調達状況や対応方法は異なるため、複数の会社に相談して比較してみるのがおすすめです。
Q. ナフサ不足で工期が遅れることはありますか?
ナフサを原料とする建材や住宅設備が予定どおりに届かない場合、工期に影響が出る可能性はあります。特に配管や断熱材、内装材などは、工事の工程に関わるため、納期が遅れると引き渡し時期にも影響することがあります。ただし、代替品の提案や早めの発注によって影響を抑えられるケースもあります。契約前に、現在の納期や工期が遅れた場合の対応も確認しておきましょう。
Q. 希望していた設備や建材が変更になる場合、何を確認すればいいですか?
代替品への変更を提案された場合は、まず性能や品質が同等以上かを確認しましょう。あわせて、追加費用の有無、色やデザインの違い、保証内容、メンテナンス方法、工期への影響も確認しておくことが大切です。特に断熱材や防水材など、完成後に見えにくくなる部分は、後から違いに気づきにくいものです。変更理由や製品の違いを担当者に説明してもらい、納得したうえで進めましょう。