「気づけばリビングがおもちゃでいっぱい…」子育て家庭から最も多くいただくお悩みの一つが、リビングがおもちゃや子どものものでいっぱいで、ごちゃごちゃになってしまう、ということです。家族が集まるリビングは、本来くつろぎの空間。ですが、おもちゃがいつも出しっぱなしの状態では、落ち着かない空間になってしまいます。
我が家では子どもが幼児期から部屋が整うための仕組みを習慣化したので、一度もリビングが散らかったことはありません。
今回は、我が家でも子ども達が小さい頃から実践していた、子どもがいても“すっきりしたリビング”を保てる片付け術をご紹介します。片付け術というと、何か特別な収納グッズを使ったりすると思うかもしれませんが、収納グッズよりももっと大切なポイントがあるのです。
1.リビングに置くおもちゃの量を決める
まず大切なのは「リビングに置くおもちゃの総量」を決めること。収納はテクニックよりも“量”が9割です。
全てをリビングに置くのではなく、
・毎日使うもの
・お気に入りベスト5
・今ハマっているもの
など、しっかりと厳選したものだけを置くようにし、それ以外は別収納へ移動させましょう。(もしくは処分したり、譲ることができればさらに良いです。)量が減るだけで、驚くほど片付けがラクになってきます。『多すぎて片付かない』というなら、答えは簡単です。ものを減らすしかないのです。多すぎるのになんとか収納しようとすると、どんどん片付かない部屋になってしまいます。
2.簡単な収納にする
子どもが片づけやすい収納にするためには、徹底的に簡単な収納にするべきです。簡単な収納というのはアクション数が少ない収納です。例えば扉を開けて、箱を取り出して箱のふたを開けてから収納するようですとアクション数は『3』になります。
おすすめは、大きなボックスにそのまま入れるだけ!というノーアクション収納です。引き出しを開けて入れるだけのワンアクションでもOK。細かく分けずにざっくり入れるのが成功のポイントです。
お客様のご自宅でよくあるのが、棚を開けて、箱を取り出して、細かい仕切のあるボックスに分類して入れていく、というやり方。間違っている訳ではないのですが、はっきり言って面倒なのです。大人でも面倒な収納にしてしまうと、子どもが片付けができる訳がないのです。
3.子どもに合わせた収納を選ぶこと
たまに、絵本やおもちゃはたくさんあるのに、狭くなるから家具を置きたくない、という人がいます。家具は購入せずに造り付けの収納内に収めようとしたり、簡易的なボックスなどでなんとかしようとしますが、無理があります。子どもの目線に合わせた高さの収納棚、絵本ラックなど年齢に合わせたものを購入するのがおすすめです。
私たち収納のプロが訪問したとしても、どこに収納すればいいか全く分からない状況の場合も多いです。それは子どもが片付けられないのではなく、片付ける場所がないのです。
4.わかりやすいラベリングをする
収納する場所(定位置)を決めたら、子どもが分かりやすいようにラベリングをしてみましょう。なんとなく分かっているから大丈夫!と思う人もいますが、ラベルを貼っていないと、すぐにぐちゃぐちゃになってしまいます。
文字が読めない小さな子どもでもわかるように、ラベルにはおもちゃのイラストやそのおもちゃの写真を貼っておきましょう。文字も一緒に書いておくと、そのうちに文字とおもちゃの名前が一致して読めるようになってきますので文字も合わせて書いておくのもおすすめです。
そして大切なのは定位置を決める時やラベルを貼るときもできるだけお子さんと一緒にやってみてください。勝手に決められた、という感じから、自分で考えて決めた、という思いになるので、より自分事として考えられるようになってきます。
5.自宅もルールを決める
最後に少し厳しいことをお話しします。
子どもが嫌がるから作ったダンボール工作はそのままにしている。片付けるのを嫌がるからおもちゃはそのままにしている。子どもが貼りたいというから、家具や壁にもシールをペタペタ。買ってほしい、というからおもちゃを買った。捨てたくないというから、捨てられない。
子どもの意見を尊重するあまり、家の中がぐちゃぐちゃになっていませんか?
子どもの意見はルールの中で取り入れてあげるべきです。幼稚園の床や壁にペタペタシールを貼っていいのですか?やりたい、ということはなんでもやらせてあげますか?
赤信号なのに渡ろうとしたら、止めない親はいないと思います。
『片付ける』ということはルールを決めて、そのルールを習慣として取り入れていくことなのです。ルールも何もない状態で片付けなんてできないのです。
ちょうど良いバランスを見つけて快適な暮らしを手に入れて
おもちゃをゼロにする必要はありません。 大切なのは「家族みんなが心地よく過ごせるバランス」を見つけること。ただ、子どもだけに合わせる必要もないのです。
大人と子どもがちょうどよく暮らせるバランスは家庭ごとに異なっています。
今、片付けが大変、と思っていたり、なんだかリビングがごちゃごちゃしている、という時はバランスが崩れているのかもしれません。ぜひ客観的に今の暮らしのバランスを考えてみて、快適な暮らしを手に入れてください。

- ・整理収納アドバイザー1級
- ・住宅収納スペシャリスト
- ・クリンネスト1級
- ・整理収納アドバイザー2級認定講師
個人宅の片付けや収納改善を3,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、めざましテレビ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
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