「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」と兼好法師が語ったのも今は昔。
令和の時代になり、夏の暑さは700年前とは比較できないほど厳しいものになりました。
今の暑さでは、昔のように風通しのよい造りにしても、室内に熱風が入ってくるばかり。
そこで今注目されているのが、冬を基準にした家づくりです。
今回は冬の家づくりの魅力について解説します。
寒い季節の家づくりのメリット
冬に家づくりをすることで、いくつものメリットが得られます。
まず冬は一般的には家づくりのオフシーズンとされているので、建築業者のスケジュールにゆとりがあります。
そのため工事の計画を立てるときには、自分たちの都合に合わせてもらいやすいでしょう。施工もスムーズに進み、工期の遅れなどを気にせずにすみます。
また、冬は乾燥しているので木材の水分量が少なくなり、建材としての強度が増します。
水分を含んだ木材は完成後に水分が抜けてしまうことで、ズレや歪みが生じやすくなるのですが、冬場の施工であればそのような心配もありません。
冬の寒さを凌ぐための気密性・断熱性の重要性
冬の家づくりのメリットの中でも特に重要なのが、気密性と断熱性を重視するようになる、ということです。
気温の心地よい季節に家づくりを考えると、気密性や断熱性といった性能がどれだけ重要かピンとこないかもしれません。
しかし、冬に住宅展示場に行くと、寒さが厳しい屋外から性能の高いモデルハウスの中に一歩足を踏み入れて、その快適さに驚かされます。
気密性と断熱性が高い家の魅力を肌で感じ、実際の家づくりでも活かすことができるのです。
家の気密性が高ければ、外の冷たい空気の侵入を防ぎ、さらに室内の暖かい空気も逃しません。さらに断熱性を高めることで、冬の寒さをシャットアウトして、室温を一定に保ちます。
これは急激な温度差によって生じる、ヒートショックのような健康被害の予防にもなります。
気密性・断熱性の高い家は夏も快適
何よりも、冬の寒さ対策として気密性や断熱性を重視すると、結果的に夏も快適な家が完成します。
昔は夏を快適に過ごすためには風通しをよくしましたが、暑いときにはエアコンの使用が当たり前になった現代では、冷えた室内の空気を外に逃がさないことが大切。
さらに断熱によって外の暑さを遮断すれば、冷房効率が良くなります。
「エアコンを使用すれば涼しくはなるけれど、その分電気代の負担が心配」というご家庭も多いでしょう。
家の断熱性を高めることで冷えた空気を外に逃さない分、エネルギー消費を抑えられるので、経済的にも安心です。
気密性と断熱性を高める方法
気密性と断熱性を高めるためには、以下のような方法があります。
～高性能断熱材の使用～
天井や壁、床に高性能な断熱材を使用することで、外部の寒さを遮断し、室内の温度を一定に保つことができます。また隙間なく断熱材を施工することで、気密性も高まります。
～高性能な窓の使用～
太陽熱の遮断効果が高い特殊な金属膜「Low-E膜」がコーティングされたLow-Eガラス、Low-E複層ガラスや熱の伝わりが少ない樹脂サッシを使用することで、冬場の冷気を室内に伝わりにくくします。
また、外気との温度差によって生じる結露の発生を抑え、結露の防止効果で、カビ・ダニの発生も防ぎます。
～気密シートの使用～
室内側の壁内に気密シートを施工し、家全体を隙間なく包み込むようにします。室内の空気や湿気が外壁側に移動するのを防ぎます。
家づくりの際にこうした対策をとることで、常に室内の温度が一定で、快適な生活が実現します。
家づくりの流れと期間
冬に家づくりをすると、実際の入居はいつ頃になるでしょうか？
以下は一般的な家づくりの流れと、それぞれの工程にかかる時間の目安です。
①土地選び（約半年）
周辺環境や通勤・通学の利便性を考慮し、慎重に選びましょう。
ハウスメーカー選びと同時に進めることもできます。
②ハウスメーカー選び（1ヶ月〜約半年）
住宅展示場などで情報を集め、自分に合ったハウスメーカーを探します。
③打ち合わせ（約3ヶ月）
設計プランや見積もりを確認し、どのような家にするか細部まで決めていきます。
④契約
設計プランと見積もりが確定したら、工事請負契約を結びます。
⑤施工（約4ヶ月）
決定されたプランに基づいて、家が建てられていきます。
⑥引き渡し（引っ越し日の2週間前を目安に）
最終チェックを行い、完成した家が引き渡されます。
11月にハウスメーカーと打ち合わせを始め、スムーズに進めば、家の完成が4月の新生活に間に合う可能性もあります。
新しい快適な我が家で、新生活のスタートをきることができるでしょう。
冬の家づくりにまだ間に合う！住宅展示場に出かけよう
11月の肌寒い日に住宅展示場に出かけると、高性能のモデルハウスの快適さに驚かされることと思います。
どの部屋も暖かく、まるでホテルのような居心地のよさに、ご家族のマイホームへの夢も膨らむでしょう。
もしも理想のイメージにぴったりあったモデルハウスが見つかれば、ハウスメーカーとの打ち合わせもスムーズになり、冬のうちに家づくりが一気に進むかもしれません。
モデルハウス棟数国内No.1を誇るtvkハウジングプラザ横浜なら、きっと「こんなところに住みたい」という家を見つけていただけます。
週末はぜひご家族で住宅展示場にお越しください！
