片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
私は整理収納アドバイザーとして仕事をしており、主に収納や片付けを専門としているのですが、お客様からは片付けや収納に限らず、暮らし全般的にご相談を受けることが多いです。
暮らしを整えることから暮らしの質があがり、毎日がちょっと楽しくなってきます。
そして、毎日片付けや収納に苦労するのではなく、暮らしを楽しみながら幸せな気持ちになれば、自然と暮らしが整うようになってくるのです。
今回は片付けや収納術ではなく、暮らしの質をアップするために私が日常的に行っていることをご紹介していきます。
1.タオルは必ず統一して1年に1回新調する
たかがタオル、なんでも良いと思いがちですがタオルは暮らしの中で重要な役割があります。タオルは必ず毎日使うものです。毎日洗濯をしてたたみ収納し、その度に目にします。
また、毎日直接肌に触れるアイテムですし、洗面台やキッチンには見える場所にタオルをかけていますよね。
このタオルを同じ色で統一したり、お気に入りのものにするだけで、暮らしの質はぐんとアップするのです。クローゼットの奥で着ていない服よりもずっとずっと価値があるのです。
私は毎年お正月に新しいタオルに総入れ替えをしています。
今まで、なんだか暮らしがすっきりしない、とモヤモヤしていた人がいたらぜひタオルの新調をおすすめします。
2.お気に入りの食器を使う
みなさんはお気に入りの食器を普段の食卓で使っていますか?私は毎日の食事で、ご飯が質素な日でもお気に入りの食器で盛り付けて、食事をするようにしています。
お気に入りとは、なにも豪華な食器でなければいけないということではありません。『自分が好き』と思えるものを使うことが大切です。
整理収納サポートの中で、「お気に入りの食器だけど、何年も使っていない」、「来客がないし、使う機会がない」という話をよく聞きます。使わないなら手放した方が良いのかな?と悩む方もいらっしゃいますが、お気に入りの食器はご自身で使えば良いのです。
これは食器に限らず全てのもので言えることですが、自分が好きなものを大切に使うことが暮らしの質をアップさせるためにはとても重要です。
片付けサポートさせていただく方からも、お気に入りのものをご自身で使うようになって食卓が豊かになった、人を呼ぶようになった、毎日が楽しくなった、とう嬉しいお声をたくさんいただきます。
3.好きな服、アクセサリーを身につける
毎日どんな服を着ていますか?家にいるだけだし、誰にも会わないからなんでもいい、と思っていませんか?
確かに1人で家にいれば誰も見ていないけど、自分が見ています。そしてそれが家族が見ている姿でもあります。
人によって考え方は色々あるとは思いますが、普段の日常の中で自分が気に入っているものを身に付けていく意識が大切だと私は思っています。
そうすることで毎日の暮らしに対する意識も過ごし方も変わってきます。
クローゼットの中に着る気がない服がぱんぱんに入っている、という状況も改善できてくるはずですよ!
4.ストックは買いすぎない
私のお客様には洗剤、消耗品などをたくさん買い溜めしている方が多いです。ストックをすることが悪いとは言いません。ただ暮らしのスペースを圧迫させるようなストックは、暮らしの質を下げてしまいます。
カビ取り剤や掃除洗剤、ジッパー付き袋などをを大量にストックしていると住まいの収納スペースをストック品に奪われてしまい、暮らしがうまくいかなくなってしまうことが多いです。
サポートをしていると、思い出のものを捨てなくちゃいけないですか?とよく聞かれますが、思い出のものや気に入っているものを減らすよりも、ストック品を減らす方が簡単です。
もちろん、生きていくために必要なものはある程度ストックしておく必要はありますが、なくても死ぬわけではないようなものを、大量にストックする必要はありません。
カビ取り剤を12本収納するくらいなら、自分が好き、嬉しくなる、と思うものを持っておきたいですよね。
5.寝室はホテルのように整える
寝室はキレイに整えていますか?誰にも見られないからとぐちゃぐちゃになっている方や、お金はかけたくないとベッドを置かずに布団も敷きっぱなしになっている方もいるのではないでしょうか。
寝る時間は1日の中でかなりの割合を占めています。長い時間を過ごす寝室は、暮らしの質をあげるためにはとても大切な場所です。
我が家も一般的なマンションで寝室も狭いのですが、できる限り快適に過ごせるように意識的に部屋づくりをしています。
寝る前に幸せな気持ちになり、朝起きた時に気持ち良いと感じるような、ホテルのような寝室を目指してみませんか?
高級なインテリアを入れなくても朝起きて布団を整えたり、夜寝る前に自分の好きなアロマの香りがする、という小さな工夫でも十分効果はあると思います。
最後に。暮らしの質をアップするための方法は、自分が好きなことをし、好きなものを目にすること。また、自分が何が好きで何がしたいか、何を快適と感じるのかをしっかり感じていくことが非常に重要かと思います。
人が来るからと、急いで出ているものをどこかに突っ込んで片付ける(隠す)のではなく、誰に見られなくても、まずは普段から自分自身を喜ばせるように意識をしていくことが大切です。
そうした意識から、少しずつ暮らしが快適になり、満足度が高くなってくると徐々に暮らしが整うようになってくるはずです。
コラムを読んで下さったみなさんが、より幸せな毎日を過ごせるよう、陰ながら応援しています。

- ・整理収納アドバイザー1級
- ・住宅収納スペシャリスト
- ・クリンネスト1級
- ・整理収納アドバイザー2級認定講師
個人宅の片付けや収納改善を3,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、めざましテレビ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
https://www.classylife-home.com/