片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
新学期が始まりましたね。
春は新入学や進級のタイミング。子どもの学校関連のプリントや学用品の収納をどのようにすればいいかと悩んでいる方も多いかと思います。
そこで今回は学校関連のものの整理収納について、どのように管理していけば良いかをご紹介したいと思います。
中学・高校になると親が管理することも減るので、小学生のお子様に着目してお話しします。
小学生時代にはものが増える
小学生時代には、思っているよりも、ものがたくさん増えます。
おもちゃなどと違い、減らすことのできないもの、学校で必ず必要なものだけでもかなりの量があります。
増えてくるものとその整理・収納のポイントをご紹介していきます。
ランドセル
学校から帰ってきた時にどこにランドセルを置くのか。これが案外重要な問題です。
ランドセルを定位置に置かずに小学校時代を過ごしてしまうと、大人になってからも、帰宅後にカバンを適当な場所に放置してしまいがち。
小さな時からの習慣は思った以上にいつまでも身にしみついてしまっているものです。
とはいえ、大人がスッキリ片づけたいからと、収納庫の中にしまう、クローゼットに入れる、などと見えない場所に定位置を決めてしまうと、子どもは元の場所に戻すことができません。
子どもがしまいやすい位置をしっかり考えることが大切です。
また、ランドセルには引っ掛ける部分がありますが、子どもにとっては引っ掛けて収納するのが難しいこともあります。
学校のロッカーで引っ掛けずに寝かせた状態で収納している場合は、同じような収納方法の方がやりやすいかもしれません。
掛けて収納したい場合は、肩ベルト部分に掛けて収納できるランドセルスタンドなどが使いやすくおすすめです。
朝のお仕度
朝のお仕度が1人でできるように収納を作ってみましょう。
幼稚園時代はお母さんが用意してあげていた方も多いと思いますが、小学生からは基本的には自分でできるようにしたいですね。
もちろん手伝ってあげることはいいのですが、大人しか取れないような場所に収納するのはやめましょう。
ハンカチ、靴下、給食ナプキンなど毎日持っていくものはバラバラの場所に収納するのではなく、1か所にまとめて収納するように心がけて下さい。
教科書・ノート
教科書やノートは思っているよりも分量は少ないです。
学習机がない場合でも、ランドセルや教科書などを1か所に収納できるランドセルラックなどを用意してあげるのがおすすめです。
大切なのはどこに収納するかをしっかりと決めること。
学校から配布される教科書やワークはなくすと大変です。
他の絵本や雑誌と混ざらないように学校の教科書・ノートだけを入れる場所を決めておきましょう。
教科書やノートの収納は、ブックエンドより上記の画像のような仕切りスタンド等を利用すると、出し入れの際に倒れてこないので子どもでも扱いやすくおすすめです。
教科書はいつまで保管しておくべきか、という質問をよくいただきますが、基本的に学年が変わったら捨てても大丈夫かと思います。
ただ、学校によっては昨年度分の復習をする場合や、資料集や2年に渡って使う教材等もあるので、不安な場合は学校に確認するのがよいと思います。
学校からのプリント
分量が多く収納について悩むのが学校から持ち帰るプリントです。
最近は学校によってはメールやLINEでの配信も増えてきていますが、それでも毎日いろいろ持ち帰ってきます。
見なくてもいい広告のようなものもありますが、本当に必要なもの(提出物や購入するもの)もその中に紛れていたりします。
プリントは必ずどこに出す、という約束をしましょう。
もちろん、子どもですので約束を守れないこともあるかと思います。
親が声をかけたり、ランドセルを確認したりしながら、徐々に習慣をつけていくとよいと思います。
我が家ではプリントや郵便物を置く場所を決めており、そこから不要なものは処分し、必要なものは扉の裏に貼っています。
学校関連のもので保管が必要そうなものは子ども別にファイルに収納しています。
学用品(ピアニカ・絵具・書道など)
小学校に上がると、ピアニカ、リコーダー、絵具セット、書道セット、裁縫セット、彫刻刀など、学用品として必要なものが結構増えてきます。
(上の画像が一般的な小学生の学用品で、さらに低学年の時には算数セットもあります)
学校に置いたままにしていることも多いのですが持ち帰ってくることもありますので、どれくらいの量があるのかを把握し、収納できる場所をしっかりと確保しておいて下さい。
作品・思い出
お客様のお悩みで多いのが、作品や工作、思い出の写真などの整理です。
子ども別に作品収納ケースを用意し、『入るだけ』を意識して持ち帰り品の中から残しておきたい思い出だと思うものだけを残すようにしましょう。
我が家ではベビー期や幼稚園時代の思い出も合わせて高さ16cmほどのケース1つに収納しています。
小学校6年生まで入れましたが、ちょうどいっぱいになってきたので、今後は少し減らしながら調整していきたいと思っています。
また、遠足、イベントごとに学校で購入するプリント写真もありますね。
私が訪問しているご家庭の多くは買ったことに満足して、届いた写真を封筒のまま何年分も溜めてしまっていることも多いです。(さらに様々な場所から出てきます)
ポケットアルバムなど、簡単に写真をファイルできるものを用意して、思い出がどこにあるのか分からなくならないようにしっかりと保管していきましょう。
今回は小学生時代に関わるものについて、それぞれどのように整理・収納していけば良いかをご紹介しました。
子ども自身で管理できるようにすること、大切なものがどこにあるのか見失わないようにすること、この2つが非常に大切です。
そのためにも不要なものは取り除き、必要最小限のものを定位置を決めて分かりやすく収納する必要があります。
この時期にしっかりと習慣をつけることが、中学・高校になっても自分で管理できる基礎となります。
言ってもやらない、ということもあると思いますが、気長に寄り添って習慣化できるように頑張りましょう。

- ・整理収納アドバイザー1級
- ・住宅収納スペシャリスト
- ・クリンネスト1級
- ・整理収納アドバイザー2級認定講師
個人宅の片付けや収納改善を2,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、ノンストップ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
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