片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。
今回は、女性なら少なからずいくつかは持っているコスメ用品の収納方法についてお話したいと思います。
1つずつのアイテムが小さく、ついつい新しいものを購入してしまいがちなコスメ用品。
慌ただしい毎朝の準備をスムーズにするため、またメイク時間を少しでも気持ちが上がる時間にするためにキレイで使いやすい収納にしてみましょう。
メイクをする場所はどこ?
みなさんは毎朝のメイクはどこでしていますか?
私は1000件以上の暮らしを拝見してきましたが、半数以上の人が洗面所でメイクをしていました。
次にリビング(ダイニング含む)、ドレッサーの順となります。
ちなみに、ドレッサーは持っているが使っていない、という人がほとんどで、ドレッサーでメイクをしている方はほんの数パーセントでした。
・洗面所でメイクをする理由
洗面所でメイクをする人は、大きなミラーがあるから、また、顔を洗ってそのままスキンケアとメイクができるというのが大きな理由でした。
メイクをする際に汚れた手をすぐに洗えるのも便利ですね。
・リビング(ダイニング)メイクをする理由
リビングやダイニングスペースでメイクをする、という人は、自然光など明るい光が入ってくるから、という理由の人が多いです。
また、冷暖房等があるので快適にメイクができるという理由や、子どもを見ながら準備ができるから、という人もいます。
どこでメイクをするのが正解というのはないので、ご自身が心地よくメイクができる場所であれば問題はないと思います。
ただ、メイクをする場所がダイニングだからといって、ダイニングテーブルの上にいつもミラーやコスメボックスを置きっぱなしにしている場合は問題です。
ちなみに私は洗面所でメイクをします。
大きな三面鏡があることや、すぐに手が洗える、コスメ用品を収納するスペース(ミラー裏収納)があるというのが理由です。
化粧品にも使用期限がある
みなさんは化粧品を処分するタイミングについて考えたことがありますか?
リップもアイシャドウも持っているのが1つでしたら、毎日使えば半年~1年位で使い切ることもできますが、何種類も持っていると数年経ってもなかなか使い切ることができません。
化粧品は顔に直接使うものですし、空気に触れたり、チップやスポンジからの雑菌も入って劣化が進んできます。
明確にいつが期限というのは記されていないのですが、開封後(使用後)はできるだけ早く使い切るのが鉄則です。
以下に参考となる期限をご紹介しておきます。
◼️マスカラ・リキッドアイライナー・リップグロス、化粧下地…3か月~半年
◼️リップ・コンシーラー・アイブロウ・チーク・リキッドファンデーション…半年~1年
◼️パウダーファンデーション…1~2年
※引用元:再春館製薬所公式HP
自分にとっての適正量を考える
上記で記したように、せっかく買った化粧品も開封後はどんどん劣化が進んでしまいます。
数が多すぎるとなかなか使い切れないこともあり、もったいないですね。
もちろん使い切れないだけではなく、収納するのにもスペースが必要です。
とはいえ、コスメが好き、毎日のモチベーションアップになる、という人も多いので、1つだけにしなきゃいけない、とも言えません。
自分にとってちょうどよい量をしっかりと考えてみて下さいね。
使いやすく美しく収納するポイント
・洗面所に収納するポイント
洗面所に収納する場合は、メイク用品をミラー裏収納や洗面台の引出しに収納することが多いと思います。
私は洗面台のミラー裏収納に自分のスペースを設けて、その中にスキンケア用品とメイク用品を収納しています。
メイク用品はコスメポーチに入れていて、使う時はポーチごと取り出し、メイクが終わったらしまうようにしています。
また、メイクポーチの中もグチャグチャにならないように、仕切りを入れて全てのコスメを立て、全部を見渡せるように収納しています。
これから家づくりを計画される場合、洗面所でメイクをする人はあらかじめ洗面所のスペースを広めにしましょう。
洗面台の下部分にはスツールが収納できるようにオープンスペースがあるタイプなどを検討されるのがおすすめです。
また、ミラー裏収納だけでなく洗面台に引出し収納を作っておくと細かいコスメも見やすく使いやすく収納できますよ。
・リビング(ダイニング)に収納するポイント
リビングやダイニングでメイクをする人は、メイク用品をどこに収納するかをしっかりと考える必要があります。
リビング収納内やキッチンカウンターの下に収納がある場合は、コスメボックスなどに入れてそこに収納している人が多いのではないでしょうか。
持ち運ぶ、という動作が毎回出てくるので、メイクに必要なものが1つにまとまるようなサイズのコスメボックスに入れ、
持ち運びしやすいように、持ち手などがついているタイプを選ぶと良いでしょう。
これから家づくりを計画をされる人で、メイクはリビングでしたい人は、あらかじめメイク用品やミラー等を収納できる場所を計画しておきましょう。
ダイニングテーブルのすぐ近く(例:キッチンカウンター下)に収納を作る、リビングやダイニングの一部にカウンターやデスクコーナーを設けるなどもいいと思います。
今回は、コスメ収納についてお話してみました。
どこでメイクするにしても、数や量が多すぎると、スッキリ収納するのはとても難しくなります。
自分が大切だと思えるものを見極め、自分にとって必要な量にすることを心がけながら、毎日の気分が上がるコスメ収納を作ってみて下さい。

- ・整理収納アドバイザー1級
- ・住宅収納スペシャリスト
- ・クリンネスト1級
- ・整理収納アドバイザー2級認定講師
個人宅の片付けや収納改善を2,000時間以上行い、オンラインでの片付けや収納のアドバイスも全国から依頼を受ける。
セミナーや記事執筆の他、ZIP(日テレ)、ラヴィット!(TBS)、ノンストップ(フジテレビ)などメディアにも多数出演。
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