暮らしのヒント

家族で楽しく防災対策!安心な暮らしをつくる6つのポイント

2022.9.10

9月1日は防災の日。普段は災害のことをあまり意識しなくても、この日はテレビやインターネットで防災について見聞きし「我が家も何か備えておかないと」と思った人も多いのではないでしょうか。

防災というと大がかりなイメージですが、日常生活に無理なく取り入れられる様々な対策があります。今回は家族で楽しく取り組める6つの防災対策を紹介します。

対策その1:家族の会話が大切!災害時のことを話し合おう

家族のコミュニケーションは、防災の観点からも非常に重要。日頃から、もしものときにどう行動するかを家族で話し合っておきましょう。

災害が発生したときに備えて、バラバラになった家族がどこで集合するか決めておく必要があります。通常の生活ではいつでも携帯電話で連絡が取れますが、災害のときは電話が繋がりにくくなるからです。日中は職場や学校などに行っていて家族が離れ離れになっている可能性が高いので、お子さんも含めて家族の集合方法について話し合っておきましょう。

対策その2:マイホーム購入でも重要!ハザードマップ

家探しでも重要になるハザードマップ(被害予測地図)。お住まいの地域のハザードマップで、自宅周辺のチェックはお済みでしょうか。

神奈川県のホームページでは、各地域のハザードマップが確認できるので、家を建てる場所を決める前にもぜひ目を通しておきましょう。また「ハザードマップはいつでもスマホで見れるから安心」と思っていても、いざ災害のときに充電が切れてしまったり、アクセスが集中して表示されないというトラブルも。印刷して紙のマップとして1枚家に置いておくのが安心ですね。

ハザードマップでもう1つ大切なのは、地図で見るだけでなく実際に歩いてみることです。慌てているときは、歩きなれた道に足が向いてしまうもの。避難場所までの安全なルートは、地図で見るだけでなく、何度か歩いてシミュレーションしておきましょう。

新しい街に引っ越したときには、ハザードマップで確認した避難ルートを家族で辿ってみると、お散歩気分で楽しく防災対策ができます。

定期的に家族で確認する機会があるといいですね。
普段歩く道に何があるか確認しておきましょう。

対策その3:お菓子もおすすめ!美味しい保存食

防災対策には食料の確保も重要です。食料の備蓄というと、どんな食べ物を思い浮かべるでしょう。災害用なら乾パンやアルファ米といった特別なものをイメージする人が多いのではないでしょうか。

もちろんこれらの食品を備えておくことも大切ですが、大きな災害のときには食料の備蓄は1週間分が理想といわれています。それだけの食品を、家族の人数分保管しておくのはかなり大変です。

そこで今注目されているのが「ローリングストック」というスタイル。レトルトカレーや缶詰などを必要なだけ買いそろえておき、普段の食事やおやつでも消費してしまうのです。食べてしまった分だけまた新しくストックしておけば、いざというときも安心。この方法なら、非常食を長い間放置していて、うっかり賞味期限を切らしてしまうという心配もありません。

現在は、お湯で戻すだけの簡単な乾燥野菜も多く販売されていて、普段のお料理でも活躍します。さらにお子さんが大好きなビスケットやチョコレートなどは、非常時でも美味しく手軽にカロリーが摂れるので保存食におすすめです。

ドライフルーツも非常食として有能なお菓子。
乾燥野菜は瓶に入れて飾っておくのもオススメです。

対策その4:家の中をチェック!家具は安全な配置に

災害のときのリスクを想定して、家族で一度家の中を見回してみましょう。

家具が倒れたときに出口を塞いでしまわないか。寝ているときに家具が倒れてこないか。さらに頭の上に物が落ちてこないかも要チェックです。お子さんに「部屋の中で危ないところは無いかな?」と聞いてみて、親子で一緒に考えてみましょう。

意外に見落としがちなのが、浸水があった場合の保存食や非常用バッグの置き場所。1階に置いてしまうと、運び上げるのが間に合わない可能性もあります。特に浸水の恐れがある地域にお住まいの方は、必要なものは2階にしまっておく習慣をつけると安心です。

対策その5:レジャーでも使える!楽しい防災グッズ

災害に備えて色々な防災グッズを用意するなら、日常生活でも活躍するものがおすすめです。

たとえば停電時に必要なポータブル電源。持ち運びしやすいコンパクトなものなら、キャンプなどのお出かけにも持って行けます。ホットプレートで料理をしたり、音楽を聞いたり。家族のアウトドア体験を、もっと楽しく快適にしてくれるアイテムです。

同じく停電時に活躍する太陽光充電のランタンは、デザインにこだわれば素敵なインテリアにも。キャンプのときはもちろん、お庭やベランダの灯りとして日常生活に取り入れることができます。

日常生活で楽しく使用することで、お子さんも防災グッズの用途や使い方を覚えてくれるかもしれません。「せっかくポータブル電源を買ったから、次の休みはキャンプに行こう」と、家族を誘ってみてはいかがでしょう。

携帯電話が使えない不便さを回避できる安心グッズ。
普段はお庭のインテリアとしても素敵なランタン。

対策その6:定期的にアップデートを!非常用バッグの中身

災害時の備えの代表例ともいえる非常用バッグは、すでに用意しているご家庭も多いのではないでしょうか。ですが、非常用バッグは定期的に中身を見直すことが大切です。

たとえば赤ちゃんのいる家庭であれば、非常用バッグにも粉ミルクやオムツを入れておかなくてはなりません。夫婦2人暮らしのときに用意したバッグがそのままになっていると、いざというときにミルクの缶や哺乳瓶を入れるスペースがない場合も。家族のライフステージに合わせて、バッグの中身もアップデートが必要なのです。

公的機関のホームページで紹介されているバッグの中身も参考にしながら、各家族の状況に合わせた優先順位をつけて、もう一度見直しをしてみましょう。

親子で楽しく防災対策に取り組もう

今回は家庭で取り組める、6つの防災対策を紹介しました。どれも大切なのは、日々の暮らしの中で防災について意識し、家族で一緒に対策を考えることです。

特にお子さんが小さいご家庭では、防災については大人だけで話し合うケースが多いかもしれません。ですが、親子で楽しみながら取り組んだ方が、防災対策も無理なく続けられるのではないでしょうか。

災害はいつ訪れるか分かりません。毎日の生活の中で、常にもしもの備えをすることが大切です。楽しく工夫しながら、日常生活に防災対策を取り入れていきたいですね。