みなさん、ご自宅のインテリアにカゴを取り入れていらっしゃいますか?
雑貨店などでも見かける機会もたくさんあり、既にご使用されている方も多いかと思います。
小物などを入れる収納としてはもちろんですが、その他の様々な使い方もご紹介していきます。
まず最初に、カゴを収納に使うメリットにはどのようなものがあるでしょう。
1番の利点は、中身を見せずに収納ができるため、空間をスッキリ見せられる点です。
カゴの種類やサイズを揃えることで、収納空間をスタイリッシュに演出できます。
次にカゴを使った収納はどんな場所に適しているでしょう。
特性としてカゴ自体に通気性があり湿気が内部に籠らないことから、衣類系の収納に適しています。
皆さまの中にも、既にクローゼットの収納に利用している方も多いかと思います。
クローゼットの他に、小物が多い洗面室やパントリーの収納などにもおすすめです。
洗剤などのパッケージには色や文字情報が多く、視界に入ると煩雑とした印象になるため、中身を見せずにスッキリと収納できるカゴはとても適しています。
収納する際には、掃除用、備蓄用などカテゴリーごとにまとめると、管理がしやすいのでおすすめです。
また湿気を放出できることから、ランドリーバスケットにも適しています。
蓋付きのタイプだと、洗濯物が直接視覚に入らなくなるため、心理的なストレスも軽減され気分も空間もスッキリとすることができます。
ランドリーバスケットとしてご使用になる際には、濡れた衣服をそのまま入れておくとカゴが痛みやすい点と、直射日光が当たると乾燥を起こしてしまう点にご留意下さい。
カゴを収納として使用する場合、材質によっては引っかかりを起こす可能性があります。
デリケートなものを収納する際は「内布」があるタイプのカゴの方がおすすめです。
内布がない場合は、タオルなどに包んでから収納すると、中に入れる大切なものが守られるので安心ですよ。
さて、前半では収納を主軸にお話をしてきましたが、後半はインテリアとしてのカゴの活用法をお話していきますね。
一口に「カゴ」といっても様々な素材があり、インテリアに与えるイメージも異なります。
代表的な材質として、下記のものが挙げられます。
●バンブー(竹)
●ラタン(籐)
●シーグラス(いぐさ)
●ストロー(麦)
●ジュート(麻)
●ウィロー(柳)
ラタンなどはどんなテイストにも合わせやすいですし、和室なら日本伝統の竹籠を合わせても素敵です。
アジアンテイストならシーグラスなどもよく合います。
カラーはナチュラルのものが多いですが、ブラウン、ブラックなど着色されたものもありますので、お部屋の雰囲気に合わせて選んで下さい。
カゴを使ってインテリアを素敵に見せる方法
1)家具として使ってみましょう
ソファ横のサイドテーブルを蓋付きのカゴに変えてみませんか。
高さが35〜50cmある大きめのカゴは、サイドテーブルの代用にもなります。
上面に布を敷くとインテリアのアクセントにもなりますし、生地により季節感を表現できるのでおすすめです。
その上に照明や写真立てを飾っても素敵ですよ。
もちろん収納としても使えますので、オフシーズンの膝掛けやクッションカバーの保管場所とし活用できます。
ソファの近くに収納できることで、季節に合わせて気軽に模様替えができることもメリットです。
さらにもう1つおすすめしたい活用法として、来客時の緊急片付け先にする方法があります。
カゴの中身を空にしておくことで、時間がない中でもパッと片付けが出来るので便利ですよ。
2)オブジェとして飾ってみましょう
カゴは四角いものだけでなく、壺状などユニークな形もたくさんあります。
特にサイズ感があるものはオブジェとして空間にインパクトを与えられます。
階段や廊下などの間延びしがちなスペースに、ポンと置くだけでも一気に雰囲気が変えられるのでおすすめです。
絵画や植物などと一緒に飾ると、相乗効果でより空間を素敵に演出する事ができます。
3)トレーを活用してみましょう
カゴ状のトレーもインテリアとして活用できます。
ベッドやソファー上に置くことで、飲み物や本を置くためとしての実用的な使い方ができるだけでなく、カゴ自体がもつ柔らかさでソフトな雰囲気を演出することができます。
またアートのようにトレーを壁面に飾るのもとても素敵です。
単体だけでなく何枚かまとめて飾ると空間が華やかになります。
素材自体がとても軽いため、壁に負担が少なく飾れることも利点です。
お好みの柄や色味のあるものを選んで、絵画のように楽しんでみましょう。
カゴを上手に使って、みなさまのインテリアが、より楽しく素敵なものになりますように!

- ・インテリアデザイナー
- ・二級建築士
輸入家具会社や大手組織設計事務所、モデルルーム会社、百貨店内装会社を経て2013年に独立。
住宅、オフィス、店舗、などのインテリアデザインの他にインテリアセミナーの講師も行う。
https://www.estedit.com/